同和対策特別委員会をどう終わらせたか−
−本音で語る−部落問題シンポジウムの取り組みアンケート
2002年5月26日(日)徳島県鳴門市にて
アンケート提出者 17名
設問1、あなた自身について記入、また、該当する個所に○印をしてください。
性別についてお書きください。 (男 7名 女 4名 無 6名)
年齢について
★10〜20才代→2名、★30才代→10名、★40才代→3名
★50才代→2名★60才代 ★70才代
設問2、あなたは、部落(同和)問題を解決させるために、どのようにしたら良いと思い ますか。以下の文面で、あなたの考えに近いものを3つ以内で選んでください。
- @同和地区の人の収入の安定・向上をはかり、生活力を高める。
1人
- A同和地区の住宅環境や生活環境を改善・整備する。
- B同和地区の人が、充分に教育を受けられるようにし社会的生活能力をたかめる
4人
- C同和地区の人が、自ら立派な人間になるように努力する。
5人
- D同和地区の人が、差別に負けないように努力し、積極的に行政や同和地区外の人に働きかける。
10人
- E同和地区の人が、一定の地区(同和地区)にかたまって生活しないで、分散して住むようにする。
6人
- F同和地区外の人によく理解してもらい差別をしない人間尊重の意識を強める。
8人
- G同和問題のことなど口に出さず、そっとしておけば差別はなくなる。
- Hどのようにしても差別はなくならない。
1人
- Hどのようにしても差別はなくならない。
- 同和地区内外を問わず特別扱いをすること自体が問題。
- 同和地区、一般地区の区別をなくしてしまうこと。(あっちの人、こっちの人などの概念をなくす。)
-
特別扱いをしないこと
一般の福祉事業の窓口で行うこと。
-
真の民主主義の確立です。差別者(低時限を含め)をはねのける。社会的にも必要です。
- 男女、障害者等々差別(部落)がある限り「特別対策」を続けるはおかしいし、「人権」の名で頭に部落差別解消がつく教育はやめるべきである。
設問3、失礼ですが、鳴門市の「同和問題」について、あるいは、一般的に同和(解放)教育、同和行政など、なんでも結構です、いわゆる「部落問題」であなたの「本音」がありましたら一言お書きください。
- 同和地域の人だけを集めて特別に教育をすることは一般の生徒と特別扱いをする教育のやり方だ。地区内外を問わず同じ教育の機会均等の場としなければならない。
- 相互理解、地区の人達自身の甘えの体質を改めてもらう。
- 毎年、シンポジウムを鳴門も開くとよい。
- 地区住民の方々と共に本音を語れる社会が早く来ればいいなと思いますが、団体行動でうんむん…?という話をよく聞く。意識の解放が必要では。
- 「差別がある限り部落解放運動や特別の対策が必要」という考え方の人は、必要と思う限り運動を続けたら良いと思います。しかし、そのために公金を使うのはもうやめてもらいたい。特別対策をやればやるほど逆差別となり、不公平感が大きくなっている時代です。公金を特別に受けての自立はありえないと思います。
- 「かきね」をつくらない教育が大切。学習会は早くやめるべき。
- 同和行政はただちに廃止すべきである。そのためには市民一人一人が行政と解同の癒着をたちきるように立ち上がるべきである。
- 津山市の講演(末永さん)事情を聞いて取り組み姿勢等、見なおすべき点があるような気がしました。(鳴門市議の報告を聞いて今も残っている現実に対する方向づけもこれらの課題となってくるのではないだろうか。)
- こんなこと、本当になくしてほしい。いわゆる地域の人もしっかりしないといけない。目先のお金、予算をもらってらくしていると思ったりしないで利用されているのである。(市長らに)日本人として、自分や社会で堂々と同じ社会、予算をもらって生きよう。
- 鳴門市のみならず同和地区の住環境や生活環境、教育などは格段とよくなり、いまや何の差別も存在することなく見られるように思う。結婚や交際なども今やお互いの価値観の問題である。古い問いかけであることは承知しているし、同和問題についてはそっと深入りすることなく静観しておくのが1番よいのではないか。ただ、行き過ぎた同和行政の中で必要以上の予算をつぎ込んでいることに対しては逆差別を生み出し、公正に是正すべきことである。
- 子ども達は部落差別的考えはほとんどない。仲の良い友達と同じにグループに入って付き合っている。
- 同和問題、管理、役員等の補助金、団体助成金を圧力、又、差別などといって多額の補助金を自治体より支出させ、一市民の逆差別でもある。今日、同和地区に住んでいる人も仕事に務め、家屋も立派になり普通市民のような生活を営んでいる。
- 市町村の同教協が地域の自治体、公民館等々での同和教育研修会を半強制的に人権教育の名で実施している。中でも分館単位に完全実施さそうと本館(公民館)から分館の年度の事業計画作成にあたり、過去5〜10年間の各分館の同和研修会を実施した分館、未実施の分館名をめざしてあげて研修会をしなければならない方向へ強制されている。こんな人権の名での研修会では人権を守るにはあたらず解消にはほど遠いと考えます。かつ、一回開催で3,000円、同教協から地域に助成される。特別こそおかしい。
- ある地区の市議員は市役所前とかよく見える場所に横断幕が掲げてあるのを見ると身が しびれる。早いことそうゆう標語を取り除き、特別対策はやめてほしいといっている。
従前は、差別意識はありましたが、今はそのことが恥ずかしくなっている。私の子どもはいわゆる「地区の人」と親友でつきあっており「全く」差別意識はない。
- 解同一部幹部の暴挙とこれを許さず属化した教育行政当局の態度が逆差別をつくり差別解消をとおざけている。
設問4、津山の報告を聞いて、あなたの感想がありましたら一言お書きください。
・
市民から「部落問題解決のあり方を考えてもらう」との立場を貫いたこと。運動団体の人がなにも話さず黙って聞いた。そして「チョットした違い」の克服運動に手がけてきたということに感心した。「チョットした違い」を大きくとりあげてものが言えない状態にされる。徳島との違いが感じられた。
・ 事ありきを「非」人として社会人として全くの自然体で交流していかなければならない。
・ 勇気を持って差別を無くしていくという話に感動。
・ 大変感動しております。今の自分にはこれだけの勇気がないが同和地区の方々、本当の気持ちはどこにあるのか。今の鳴門の方々は銭をもらえばいいと思っているのではないか。
・ 同和地区での生活や感覚を客観的にみて、なにかおかしいと思ったこと。これの解決に向けて運動をしてきたということに驚きを感じました。徳島では、もらえるものはもらってあたりまえ、それをおかしいと批判する人は差別者という感覚です。
・ 津山の解放同盟の反発、ジャマはどのようだったのでしょう。
・ 末永事務局長の講演を聴いて感動しました。鳴門市の行政(同和)のおくれ大変残念に思います。
・一日も早く津山市のように終結すべきです。
・ 津山市に比べて取り組み姿勢の遅れを感じた。津山市は次ぎの段階へ入る準備をしながら現実の課題問題についても並行して取り組んでいることに感心、尊敬の意を持ったこと。
・ 先生のお話は同和問題にかかわってのことですが、人間としての基本。原点であるということに忘れていた気持ちをしっかりと思い出させてくれた。21世紀に大昔の差別が堂々と生きている現実を恐ろしく思う。津山を見習わないといけない。私も子どもの時、社会科で勉強して同和のことをしった。その時、差別せよと教育された気が残っていたと思う。その時の学校先生の方向だったのでしょうね。
・ 結局、人間社会があれば様々な差別がつきものである。部落住民に対する同和問題だけでなくあらゆる差別はこの社会の中で継続的に存在する最も難しい永久課題であると思われる。一人一人の人権尊重という意識に関っている以外にないのではないか。
・ とてもよく理解できた。この先進を徳島全県に普及できればと思う。さらに全国にも。
・ 同和団体以外の一般的社会団体でも運動によって勝ちとった要求(特別)は継続、助成は受けるのはあたり前、同和団体の特別は無くせよと思っていたが、元から差別解消団体に特別の助成を拒否し、助成を受けない運動団体には驚いた。
・ 良いことを教えていただき、本音で話ができると考えています。
・ 各種補助金の返還。確認糾弾の反省、これが若いかたの発言を受け止め運動してきた幹部、活動家の皆さんの生活、そして、本音で語ろう会への着手、本当になかなかできないことを実現してきたことに敬意を表します。大いに励まされます。逆流に負けず、話を生かして頑張ります。
※
鳴門市の同和行政や日本共産党へのご意見をお聞かせください。
・ 市長の考え、とりまきの方は、全国レベルの最大位だと思う。市民は自分達の市を同和予算に重くしていく政治にもっと関心を持たないといかん。共産党は人を人として 尊重し、決して同和の人を1番大事に思っているのであることを知らせないと逆の政 力が逆宣伝をしている。
・
市長の姿勢を正す。市民不在の行政に鉄拳を下す。これに盲従する全くチエック機能を忘れてしまっている市議団の面々にも同じ事が言える。本当に情けない限り。
・
ドイツと交流のある鳴門市が本当の民主主義を市政に生かす21世紀へむけて実施してください。
※
同和問題以外の諸問題についてご意見をお書きください。
・
市は、同和行政を存続させるととってもおかしい事があるからしているのに間違いなし。市民はしっかりしなしといけない。
・
市長の時代錯誤も甚だしい行政を直ちに止めさせる。同和行政、内容になんで一般市民に周知徹底を計る。