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2009年1月14日の出来事


美作市議会が「ごみ処理」に関する一部事務組合規約を否決物語と桑山市長物語


★写真は、津山ブロックごみ広域化処理対策協議会で決められた「規約案」を提案する美作市の宮本市長

美作市の「臨時市議会」で全員一致で「否決」しました

―津山ブロック協議会へ参加する自治体の組み合わせの変更か?、 それとも、規約の否決ですから「規約案の変更」か?―

幾つかの自治体が集まって「広域の自治体」(一部事務組合)を作る場合は、関係する全ての自治体の「議決」が先決です。一つでも「否決」がありますと、「一部事務組合」を県が認めません、一部事務組合の許認可権は岡山県が持っています。


1月14日は、朝9時過ぎに「さくら会館」を「住民の会」の皆さんと一緒に出発、美作市に到着が、9時50分ころでした・・・・傍聴の受付などの手続きをとって傍聴席へつきました・・・・午前十時に本会議が開会され、会議録署名議員の指名があり、臨時議会を1日限りとすることが決められ、その後、市長から、提案理由の説明が行われました。


問題の「一部事務組合の規約」が提案されました。提案理由では「7つの自治体で共同してつくるごみ処理施設の建設監理の責任をもつ広域組合をつくるものです。なにとどよろしく審査の上、議決をお願いします」という意味合いでした。

―提案の後、議会は長い休憩に入り、議員の打ち合わせ会議でした
マスコミも含めて、「傍聴はお断り」という話し合いでした―

規約が提案されてすぐ、議長が「大切な問題ですから、休憩をして議員での話し合いをします、その間議会をしばらく休会します」として、議員の打ち合わせ会議となりました。普通の全員協議会かな、と思って、議長などに「傍聴できますか」と聞きましたが「打ち合わせ会議ですから、非公開です」ということで、待機でした。


―再開された本会議で4人が「反対討論」をしました―

再開された議会では、反対討論がおこなわれ、日本共産党の新免議員がトップで「規約の内容にリサイクルセンター建設費において不公平な負担となっている部分があるが、規約にある「負担区分表」ではなくて、「別途の覚え書き」が管理者会議できめられ、それが優先する取決め、というニュアンスもあり、そんなことは認められない」と言う意味合いの意見でした。その他の議員さんも、ほぼ、同様の意見で最終的に全員が「認められない規約」ということで一致でした。


―従来からの美作市議会の主張は二つの課題でした―

@建設費の各自治体の負担金の内、リサイクルセンターについては、美作市の中に出来る「中継基地」(処理施設の建設予定地の領家地区が、遠くにあるので、美作市・西粟倉孫・勝央町・奈義町に関係する自治体で、ゴミを集めて、大形の運搬車で領家に運び込む必要が゛あり、その中間処理の施設)にも、リサイクル施設が必要であり、美作市と領家地区に出来る施設は、それぞれ利用する自治体の負担とする、のが原則だが、領家のリサイクルセンターは、土地代とか建物のうち、事務室とか研修センターなどは、美作市にも負担が必要とされているので不公平である。
A領家によていするゴミ処理施設は、焼却場、最終処分場、リサイクルセンター、の3点セットと聞いているが、最終処分場には、ひ灰・溶融化してできる「ブロック状」の固形物、あるいは、セメントの材料になるといわれるもの、など、本当の意味での最終処理が出来ないという「約束」になっており、想定外の費用、ひ灰の処理費が負担増となる、しかも、未来永劫に、関係する自治体負担となるけいかくであり、最終処分場建設の名に値しない施設である。
という二つの反対理由です。

ゴミの最終処理の大きな課題は

→実態としては、「最終処分の在り方は、環境アセスの計画書をみても、領家には「埋めない」こととされており、「溶融化で出来るものを固形化したブロック状のもの、とかセメントに混ぜる物質は、全国にセースルして歩いて販売をしなくてはいけない・・・・との説明です。
→今、全国の「ごみ処理もんだい」で、大きな問題点は、これらの「製品」の飼い主がいない、ということです、大量の「ごみ最終処理の固形物・セメントの材料としての粉」が出来て、需要と供給のバランスは完全に崩れています、売れないのです、買う企業もないのです、ですから、各自治体が、自分のところの公園や道路などの工事に材料として使用する程度になっています、困っているのです。
→最終処分場と言うニュアンス・言葉から、津山ブロック広域化ゴミ処理施設も、当然、これらが「埋められる施設が出来る」と思わされていましたが、領家地域との「約束」で、埋め立ては出来ない決まりになっているのです・・・


―規約に反対すると言うのは即「津山ブロック」から美作市が脱退することでないはずです―

最後に討論にたった議員は、「今回規約の内容が不平等ということで反対するが、この規約を認めないと言うことは、いわゆる『津山ブロックごみ処理広域化対策協議会』からの脱退を意味するものではない」という意見を述べました。

―あっけなく否決で唖然―傍聴者も多数が中に入らず―

「ごきげん編集部」も含めて、傍聴に行っていた「住民の会」の人達は、議会の休憩が継続していると思って食事の準備や、私用などをしていたために「本会議再開時間」に間に合いませんでしたから、食事中に「もう終わったよ、全員が否決でした」という連絡にびっくりでした。だだ、最後に「閉会といわないで休憩と言う終わりだった、あと何があるのか・・」という話題も残されましたが・・・、

引き続き春名議長が辞職―市長選挙へ出馬のために

としては、春名議長が、副議長に「辞表を提出」ということだったようで、市長選挙に出馬するために議員も辞めるという記者会見も行われ、議会でも「議長の辞職は承認」されました。そして、議会は、議長選挙に入り、池田議員を新しく議長に選出し、多少の議会内部の委員会所属などの役員変えなどが行われて閉会となったようです。

傍聴席の上の方から、議場全体を移してみましたが、全体がうつりきりませんでした。
一番後ろの席で「書類」を手にして眺めているのが、日本共産党の新免昌和議員です。

ここからは、末永が綴る、桑山市長の政治感覚物語です
早速、桑山市長が「談話」を発表でした

―残りの6つの市町村での一部事務組合設立とは何事かです―
桑山市長が、早速「談話」のようなもの、コメントを出されたようです。以下、その趣旨をご紹介しますが、かなり「飛躍した思考」があるようで、桑山流儀の「政治の歪んだあり方」が垣間見えるコメントといえそうです。
★津山ブロックの七市町村では、広域ごみ処理施設である領家地区の新クリーンセンター建設へ向けて論議を重ね、美作市の提案を規約に盛り込むなど七市町村の枠組みを保持するよう調整に努めてきたことから、美作市議会の否決は誠に残念であり、遺憾なことである。美作市議会の否決は、美作市の津山ブロック協議会からの脱退の意思表示と受け止めており、今後、残りの六市町村での一部事務組合の設立に向けて協議してまいりたい。

明らかに『桑山流』の歪んだ政治感覚からのコメントです

―自分の意に反するものは絶対に認めないのが「やり口」です―

規約が『認められない』と言うことでもって『津山ブロック協議会から脱会した』という認識は、かなり『間違い』です。規約は「修正」とか「変更」とかを含めて『協議が残る』ものです、ましてや、津山ブロック協議会の規則などで「脱会する」ことは、それはそれとして自治体の意思が必要です。「一部事務組合の規約を認めない」とイコールではありません。ところが、「桑山流儀の政治感覚」は、イコールになっているんですね。
もっとも、桑山政治の流れは、すべてがそうですが、「自分の意思に反するものは絶対に認めない」というものですから、今回も、=として桑山さんの思考の中では働いているのでしょうね・・・。

―自分は首長会議で「規約が認められないと言うのは、ブロックからの脱退だと解釈する、と言うていた」ことだから・・―

多分、桑山流儀のなかでは、「自分は、規約を認めないということは津山ブロックからの脱会を意味する、と、宣言をしていた」ということを「尤もらしく説明」をするのだろうと思いますが、ここが、「うぬぼれ」であり、「歪んだ桑山流儀の政治感覚」なんですね、いわば、自分が何でも、基準だという「独裁政治化」の志向です。


自分がいうたことが最優先の政治なんだよ

自分が言うたことが、津山ブロックの規約や取決め、過去の様々な経過などは「関係なし」で、今回「自分が言うたことに逆らった」ということだけが「津山ブロックからの脱退と理解する」根拠になっているわけです。自分に「逆らう者は徹底して排除する政治」なんですね、言葉では、民主主義的手法、などはつかいますが、まさに、ここには「独裁者の政治感覚でしかありません。ここは、規約にたちかえり、「津山ブロックをやめる」という手続を踏まえて行かなくてはなりません。ましてや、今回、美作市議会では、「規約を認めない=津山ブロックからの脱退を意味しない」という意見も出されているところなんですから・・・

反対者があっても、「是非とも多数決で決めてくれ」は桑山流儀の政治哲学の口ぐせ、やり方です
―このやり方は「反対者の意見を聞かない」という独裁的な思考から生まれ出る「うぬぼれ政治」です―
この規約案を決めた時の「準備議会」の時も、そうですが、「規約に反対する者があっても、多数決で決めてくれ」という指示がありました。特に、「やってはいけないこと」でしたが、「七つの自治体の議会日程」まで決めた時も、「そんなことを決めるべきではない、報告か、お願いにすべきである」と厳しく追及をしましたが、「絶対に議決事項として、多数決でも決めてくれ」と、調整に入った「準備会議長」にたのんで、多数決で『決めたスケジュール』でした。反対の意見を『聞く耳を持たない態度、桑山流儀の政治感覚』の典型でもありました。極、普通の政治感覚をもつ人ならば、「報告して、是非お願い項目にする」というべきなんです、が、絶対に「反対意見」は聞かない、ことの「良し・悪し」ではなくて、末永が言うから、というのでもなくて、元もとのところで『自分の意見に従わないのは間違っている、とことん排除する』という政治感覚からくる、「歪んだやり口」なんです。


ゴミ処理施設建設の公募条件などを論議した、過去の本会議のやり取りを思い出します。

末永→公募条件で、地元町内会と周辺町内会の代表、及び地権者が共同で申請するということが明記されているのではないのか。
桑山→私は、当時の記者会見で、地元町内会と地権者の共同申請をしてください、と、説明をしている。そして、新聞記事に、そのことが発表されている、いささかの「揺るぎもなく」周辺町内はいうていない、新聞に書かれていることを、周辺の人たちが読んだが読まないかは、私の知ったことではない、私は、地元町内会と地権者の共同申請と明らかに発表した。
末永→無茶を言うな、あなたが記者会見で何を言うても、それを、新聞・マスコミが何を、どのように書いても、問題は「公表した公募方式の書類には、地元町内会と周辺町内会の代表、および地権者の共同申請が必要」となっているのです。この公募に関する書類がある限り、周辺町内会の共同申請が必要なんです・・・
こんなやり取りでした、どんな規約や正式な公募条件や公式書類は、桑山流儀の歪んだ政治感覚には、関係がないのです、私が中心、私が主、私がいうたことが絶対、なんですね、それに逆らうものは、知ったことではない、切り捨てる、私の言い分を理解していない人であるから・・・というお話の典型のひとつでした。


決めたのは議会です、議決権ですから、の言い分は、きわめて「無責任な政治感覚」です

議会の日程まで「準備議会」で議決するというやり方をしめした「桑山流政治感覚」ですから、もう一つの課題は、桑山流政治感覚ですと、必ず
「提案したのは私、決めたのは議会です、議決権です」と言い出します、
おかしなことで、こんどは「徹底して無責任政治」です、「反対者があっても、私の提案で決めてくれ、理が反対者の側にあっても、多数決で何とかしてくれ」と、頼みこんだ「やり口」は、どこかに忘れてしまい・・・「決めたのは議会ですから」と開き直りの論理で、とことん「無責任政治」です、普通の場合は、『一歩下って眺めてみて、わざわざ議決しなくても、報告・提案・お願い』に変えたところで、本質的に変化がある事ではない」訳ですから、「報告へ変える」べきでした・・。


今の世の中ですから、言葉では「民主的」と言いいますよ、でも、それは本物の民主政治ではありませんよ、独裁者というのです、無茶なことを言うなです
―普通の政治感覚で言えば『間違っていたら』直すべき、多少でも「反対意見に耳を傾けるべき」ですよ―
―少しは反対者の意見にも耳を傾けるべきですよ―

誰でもが、反対意見に耳を傾けたり、多少の「譲る部分」はもつものです、が、絶対自分に従え、従わないものは、どうなっても知らん、「冷や飯を食ってから、文句を言うな、前に言うておったがな・・・」では独裁者の道ですよ・・。

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